複数における男性人称・非男性人称の区別

A2 Rodzaj męskoosobowy i niemęskoosobowy 30 / 52

要点

ポーランド語の名詞は単数では性が3つありますが、複数 になると 2つ にまとまります。男性人称(męskoosobowy。英語などでは 「virile」 とも呼ばれます)と 非男性人称(niemęskoosobowy。英語などでは 「non-virile」 とも呼ばれます)です。男性人称は、少なくとも1人の 男性 を含む集団にのみ使われ、それ以外――女性、子供、動物、物、抽象的な概念――はすべて非男性人称になります。この区別が、名詞・形容詞・代名詞・数詞、そして過去形の複数の語尾を左右するため、ポーランド語文法の中でも特に影響範囲の広い規則のひとつです。

規則

ポーランド語の語を複数形にするときは、まずその名詞が2つの複数の性のどちらに属するかを決めなければなりません。選択肢はこの2つだけです。

どんな集団が男性人称(męskoosobowy)になるか

複数名詞が男性人称になるのは、その集団に少なくとも1人の男性が含まれている場合です。

  • studenci(男性/男女混合の学生たち)、Polacy(ポーランド人たち)、chłopcy(男の子たち)、panowie(紳士たち)、nauczyciele(教師たち)、ludzie(人々)。
  • 男女が混ざった 集団も男性人称になります。男性が1人いれば十分です。Anna, Ewa i Piotr -> oni(彼ら、男性人称)。

どんな集団が非男性人称(niemęskoosobowy)になるか

それ以外はすべて非男性人称になります。これが複数の「基本形」です。

  • 女性:kobiety(女性たち)、studentki(女子学生たち)、Polki(ポーランド人女性たち)。
  • 子供・若者:dzieci(子供たち)。
  • 動物:psy(犬たち)、koty(猫たち)、konie(馬たち)。
  • 物・抽象概念:stoły(テーブル)、domy(家)、książki(本)、problemy(問題)。

文法上男性名詞だからといって、自動的に男性人称になるわけではないことに注意してください。psy(犬)と stoły(テーブル)は単数では男性名詞ですが、男性の人間ではないため、複数では非男性人称になります。

この区別が何を左右するか

男性人称と非男性人称の対立は、名詞と一致するすべての語に現れます。

  • 「彼ら」を表す代名詞:oni(男性人称)対 one(非男性人称)。
  • 形容詞の語尾(レッスン11):-i/-y(男性人称)対 -e(非男性人称)、そして過去形の語尾(レッスン21):-li(男性人称)対 -ły(非男性人称)。
  • 名詞自体の主格語尾、そして主格=対格の関係(後述)です。

複数の主格と対格

このレッスンでは、この区別が最もはっきり現れる2つの格に焦点を当てます。

  • 複数主格――「誰が/何がするか」を表す形です。男性人称名詞は特別な語尾(多くは子音の軟音化を伴う -i/-y、または -owie)を取り、非男性人称名詞は -y/-i/-e を取ります。
  • 複数対格――「誰を/何を」(直接目的語)を表す形です。ここでは区別が規則的です。
    • 男性人称:複数対格は複数生格と同じ形になります(有生の男性単数と同様)。したがって widzę studentów(学生たちが見える)となります。
    • 非男性人称:複数対格は複数主格と同じ形になります。したがって widzę koty/stoły/kobiety(猫/テーブル/女性たちが見える)となります。

語形と文型

基本の対立(複数主格)

単数複数主格複数の性
student(男子学生)studenci男性人称(męskoosobowy)
Polak(ポーランド人)Polacy男性人称
chłopiec(少年)chłopcy男性人称
pan(紳士)panowie男性人称
kobieta(女性)kobiety非男性人称
studentka(女子学生)studentki非男性人称
dziecko(子供)dzieci非男性人称
pies(犬)psy非男性人称
stół(テーブル)stoły非男性人称
książka(本)książki非男性人称

一致:形容詞+名詞+「彼ら/彼女ら」

男性人称(męskoosobowy)非男性人称(niemęskoosobowy)
「彼ら/彼女ら」onione
「この良い〜」+名詞ci dobrzy studencite dobre książki
形容詞の語尾-i/-y(軟音化を伴う)-e
過去形「〜だった」bylibyły

男性人称の形容詞・分詞に見られる軟音化に注目してください:dobry -> dobrzy、nowy -> nowi、mały -> mali、polski -> polscy(レッスン11参照)。

複数の主格対対格(格による分かれ方)

グループ複数主格複数生格複数対格対格が一致する先
studenci(男性人称)studencistudentówstudentów生格
Polacy(男性人称)PolacyPolakówPolaków生格
psy(非男性人称、動物)psypsówpsy主格
stoły(非男性人称、物)stołystołówstoły主格
kobiety(非男性人称、女性)kobietykobietkobiety主格

したがって男性人称名詞では複数主格と複数対格が一致しません(studenci 対 studentów)が、非男性人称名詞ではすべて複数主格=複数対格になります(psy = psy、kobiety = kobiety)。

例文

Polski日本語
Ci studenci są bardzo mili.この学生たち(男性/男女混合)はとても親切です。
Te studentki są bardzo miłe.この学生たち(女性)はとても親切です。
Oni już przyszli, a one jeszcze nie.彼ら(男性)はもう来ましたが、彼女ら(女性)はまだです。
Na zdjęciu widzę wysokich chłopców.写真には背の高い男の子たちが写っています。
Na stole widzę nowe książki.テーブルの上に新しい本が見えます。
Dobrzy nauczyciele pomagają uczniom.良い教師は生徒たちを助けます。
Lubię duże psy i czarne koty.私は大きな犬と黒い猫が好きです。
Nasi sąsiedzi byli bardzo mili.私たちの隣人たち(男性/男女混合)はとても親切でした。
Wasze córki były wczoraj w kinie.あなたの娘さんたちは昨日映画館にいました。
Znam tych dwóch Polaków.私はこの2人のポーランド人(男性)を知っています。

よくある間違い

  • te studenci -> ci studenci:男性/男女混合の集団は男性人称なので、ci と軟音化した -i 語尾を使います。
  • ci kobiety -> te kobiety:女性は非男性人称なので、ci ではなく te を使います。
  • studenci były -> studenci byli:男性人称の主語には男性人称の過去語尾 -li を使います。
  • kobiety byli -> kobiety były:非男性人称の主語には -li ではなく -ły を使います。
  • widzę studenci -> widzę studentów:男性人称の複数対格は生格と同じ形になります。
  • widzę psów na ulicy -> widzę psy na ulicy:psy は非男性人称なので、対格は生格ではなく主格と同じ形になります。
  • dobrzy psy -> dobre psy:犬は男性の人間ではありません。文法上男性であることは男性人称であることを意味しません。

ヒント

  • その集団に男性の人間が含まれているかを問いましょう。はい -> 男性人称(oni、-i/-y、byli)、いいえ -> 非男性人称(one、-e、-ły)です。
  • 「男性1人ルール」を覚えておきましょう。男女混合の集団は、女性が何人いようと、男性が1人いるだけで全体が男性人称になります。
  • 2つの代名詞を対で覚えると手がかりになります。oni(男性)対 one(それ以外のすべて)――そしてその母音を形容詞と過去形にも当てはめます。
  • 対格については、「男性人称=生格、非男性人称=主格」 という合言葉を覚えておけば、複数の目的語を学び直す必要はなくなります。
  • 単数における文法上の性はここでは関係ありません。pies と stół は男性名詞ですが、複数では非男性人称です。実際に男性である人間だけが男性人称の形を引き起こします。
  • 非男性人称の語尾 -e は中性単数の語尾(nowe okno、nowe książki)と重なるため、迷ったときの「基本形」として使いやすくなっています。