ハール(状態の対格)
B1 الحال 55 / 70
要点
英語の文末には、何かが起きたあいだの状態を置く静かな枠があります。「彼は疲れ果てて着いた」「彼女は微笑みながら出て行った」「私はそのお茶を熱いまま飲んだ」。その枠の語は、その人や物が何で ある かではなく、その瞬間にどう だった かを言っています。アラビア語にはまさにこの仕事専用の文法形式が一つあり、語ではなく語尾です。描写を対格にし、不定のままにします。جاءَ الطّالِبُ مُسْرِعًا「その学生は急いで入ってきました」。その مُسْرِعًا が الحال です。
レッスンにする価値がある理由は二つです。第一に、الحال は一つの品詞ではなく 枠 です。分詞一つでも、وَ が導く節全体でも、裸の現在の動詞でも、前置詞句でも埋められます。四つの形、一つの意味です。第二に、普通の形容詞と分ける小さな規則が一つあります。状態を述べられる語(صاحِبُ الحالِ)は定で、حال そのものは不定です。これをひっくり返すと、文は静かに別のものになります。
規則
1. 定義と、答える疑問。 الحال は不定の対格で、行為の瞬間のだれか/何かの 状態 を述べます。كَيْفَ جاءَ؟「どのように/どんな状態で来たか」に答えます。属する名詞は صاحِبُ الحالِ、「状態の持ち主」と呼ばれ、普通は 定 です。固有名、الـ 付きの名詞、代名詞、定のイダーファ(إِضافَة)の第1項です。ですから完全な حال の文には部品が三つあります。動詞、定の صاحِب、末尾にぶら下がる不定の対格です。
- عادَ الوَلَدُ باكِيًا.:その男の子は泣きながら戻ってきました。
- خَرَجَ الرَّجُلُ غاضِبًا.:その男性は怒って出て行きました。
صاحِبُ الحالِ はたいてい主語ですが、目的語でもまったく構いません。شَرِبْتُ الشّايَ ساخِنًا では熱かったのはお茶であり、私ではありません。意味と一致が両者を決め、どちらも可能なときは、読み手はより近く、よりありそうなほうを取ります。قَرَأْتُ الرِّسالَةَ واقِفًا が述べられるのは私だけです。手紙は立ちませんから。
2. 形その1:一語(حالٌ مُفْرَدٌ)。 日常の形であり、まず押さえるべきものです。埋めるものはほとんどいつもレッスン53の 分詞 です。本人がしている状態なら能動分詞(اسْمُ الفاعِلِ)(مُسْرِعًا، ضاحِكًا، واقِفًا، جالِسًا)、何かが置かれた状態なら受動分詞(اسْمُ المَفْعولِ)(مَفْتوحَةً، مَكْسورًا، مَشْوِيًّا)。一時の状態の形容詞も働きます。ساخِنًا، بارِدًا، مُتْعَبَةً، سَعيدًا。
変わらない性質が二つあります。مَنْصوب であり、 نَكِرَة です。前に الـ も前置詞もなく、対格の語尾だけです。
3. 一致:性と数であり、定・不定ではありません。 レッスン31の副詞は不変化ですが、حالٌ مُفْرَدٌ は形容詞とまったく同じく、صاحِبِ الحالِ と性と数で一致します。عادَتِ الطّالِبَةُ مُتْعَبَةً، خَرَجوا ضاحِكينَ، وَصَلَ الطّالِبانِ مُتَأَخِّرَيْنِ。定・不定だけは写すことを拒みます。レッスン11の無理性複数の規則もそのままです。وَصَلَتِ الرَّسائِلُ مَفْتوحَةً、物の複数には女性単数です。
その一致が、様態の副詞との実務の確認でもあります。سارَ سَريعًا「彼は速く歩きました」は歩き方を述べ、形は決して変わりません。جاءَ مُسْرِعًا は彼を述べ、主語が変わると مُسْرِعَةً، مُسْرِعينَ になります。
4. 形その2:واو الحال 付きの名詞文。 文全体が枠を占められます。جُمْلَة اسْمِيَّة(主語+述語)なら、 واو الحال が導きます。「そして」ではなく「〜しながら、〜の状態で」という意味の واو です。
- خَرَجَ وَهُوَ يَبْتَسِمُ.:彼は微笑みながら出て行きました。
- دَخَلْتُ البَيْتَ وَالمَطَرُ يَنْزِلُ.:雨が降るなか、私はその家に入りました。
節は 連結(رابِط) で صاحِبِ الحالِ に結び戻されなければなりません。二つあります。واو そのものと、指し戻す代名詞です。節が同じ人についてなら、代名詞が要ります。وَهُوَ، وَهِيَ، وَأَنا، وَهُمْ。وَالمَطَرُ يَنْزِلُ のように別のことについてなら、واو だけで結びます。ここで見える対格の語尾は何もありません。節全体が対格の位置(في مَحَلِّ نَصْبٍ)に立つ、それで文法は足ります。
5. 形その3:裸の مُضارِع の動詞文、واو なし。 状態が同じ人の進行中の行為なら、アラビア語は代名詞も واو も落とし、現在の動詞をただ続けます。
- ذَهَبَ يَجْري.:彼は走りながら去って行きました。
- وَقَفَ يَنْتَظِرُ الحافِلَةَ.:彼はバスを待ちながら立っていました。
- جَلَسَتْ تَقْرَأُ في الحَديقَةِ.:彼女は庭で本を読みながら座っていました。
結びはすでに動詞の中の代名詞なので、واو は誤りです。 *ذَهَبَ وَيَجْري ではありません。アラビア語の語りでいちばん自然に聞こえる構造の一つで、英語の「-ing」をほとんど一語ずつ写し、日本語の「〜ながら」にも近いです。否定の مُضارِع も同じようにふるまい、واو なしのままです。جَلَسَ لا يَتَكَلَّمُ「彼は何も言わずに座っていました」。
6. 過去の節には قَدْ が要ります。 ماضٍ の動詞だけでは現在の状態を述べられないので、それによる حال 節は قَدْ を取ります(レッスン45)。普通は واو と一緒です。
- جاءَ وَقَدْ تَعِبَ.:彼は疲れ果てて着きました。
- وَصَلْنا وَقَدْ غابَتِ الشَّمْسُ.:私たちは、日が沈んだあとに着きました。
قَدْ を外すと、読み手は普通 واو をただの等位接続と取ります。جاءَ وَتَعِبَ は二つの出来事が続く、「彼は来て、疲れました」と読めます。否定の対は لَمْ +切捨形で、やはり واو 付きです。خَرَجَ مِنَ القاعَةِ وَلَمْ يَقُلْ شَيْئًا「彼は一言も言わずに会場を出ました」。英語の「without …ing」、日本語の「〜せずに」を写す、とても多い言い方です。
7. 形その4:前置詞句または副詞句(準文 شِبْهُ جُمْلَةٍ)。 حَرْفُ جَرٍّ +名詞、または時・場所の語(ظَرْف)も、枠を埋められます。
- رَأَيْتُهُ عَلى الشّاطِئِ.:私は浜辺で彼を見ました。
- وَجَدْتُ القِطَّةَ تَحْتَ الطّاوِلَةِ.:私はテーブルの下でその猫を見つけました。
ここでも対格の印はありません。عَلى は句の中でいまも属格を取り、تَحْتَ はいまでもイダーファ(إِضافَة)の第1項です。句全体がただ حال の枠に座っているだけです。
8. 修飾語(النَّعْت)との定・不定の対比。 構文を生かすも殺すも、この一つの判断です。比べてください。
- عادَ الوَلَدُ باكِيًا.:その男の子は 泣きながら 戻ってきました。(حال:状態、不定)
- عادَ الوَلَدُ الباكي.:泣いている男の子 が戻ってきました。(نَعْت:修飾、定)
第二の文は文法的には完全に正しいですが、حال は入っていません。الباكي は الوَلَدُ に接着した形容詞になり、文は どの 男の子かだけを伝えます。ですから規則はレッスン8の鏡像です。形容詞は名詞の定・不定を写し、حال は決して写しません。
同じ規則のもう半分:صاحِبُ الحالِ は 定 であるべきです。جاءَ رَجُلٌ مُسْرِعًا と書くと、読み手は مُسْرِعٌ を رَجُلٌ の形容詞と取ります。不定の名詞は形容詞を招くからです。名詞を定にする、جاءَ الرَّجُلُ مُسْرِعًا、または言い換えてください。不定の صاحِب で前に出た حال は、注意深い文章にはありますが、自分で作る必要はありません。
9. 語尾の書き方と聞こえ方。 حالٌ مُفْرَدٌ の対格は支えのアリフで書きます。مُسْرِعًا، ساخِنًا، واقِفًا。レッスン31ですでに出会った例外が二つあります。ة で終わる語はタンウィーンを ة に載せます(مُسْرِعَةً، مُتْعَبَةً、決して *مُتْعَبَةاً ではありません)。長いアリフのあとのハムザ で終わる語はハムザに載せます(مَساءً、決して *مَساءاً ではありません)。二格名詞(レッスン41)はタンウィーンなしの裸のファトハです。رَجَعَ الطِّفْلُ جَوْعانَ.
労力の見返りが一つあります。休止形は ـٌ と ـٍ を落としますが、ـً は 落としません。長い ā として聞こえます。ですから مُسْرِعًا، ضاحِكًا، واقِفًا は、ほかの格を発音しない話し手でも、聞こえる語尾を保ちます。ة 型だけが、発音ガイドが旗を立てた例外です。支えのアリフがないので、مُتْعَبَةً は مُتْعَبَهْ で止まります。この語尾を声に出して覚えれば、正しく聞こえます。
10. 固まったもの。 対格の小さな一群、起源は حال のものも古い絶対目的語(مَفْعول مُطْلَق)のものも、いまはただの副詞として働きます。解析しないで、覚えてください。مَعًا「一緒に」、 جَميعًا「みな一緒に」、 أَيْضًا「もまた」、 مَثَلًا「例えば」、 طَبْعًا「もちろん」、 أَوَّلًا「第一に」、 ثانِيًا「第二に」、 عادَةً「ふつう」、 خُصوصًا「とくに」。何とも一致せず、書きことばのアラビア語でいちばん多い語の一群です。
11. 隣にあって、それではないものが二つ。 خَبَرُ كانَ も対格です(كانَ الطّالِبُ مُسْرِعًا)が、文の本題そのものです。外すと何も残りません。حال は余分です。جاءَ الطّالِبُ مُسْرِعًا から مُسْرِعًا を消しても、文はまだ完全です。そして様態の副詞(レッスン31)は決して一致せず、حالٌ مُفْرَدٌ は一致します。
対格がさらに二つ、それぞれのレッスンに残してあります。数量や比較が何で測られるかを で 指定する対格(タムイース التَّمْييز、レッスン61)と、強調のために動詞自身の مَصْدَر を繰り返すもの(絶対目的語 المَفْعولُ المُطْلَقُ、レッスン60)です。ページ上ではどちらも حال に見えます。どちらも状態を述べません。
語形と文型
الحال の四つの形:
| الشَّكْل | 枠を埋めるもの | مِثال | 訳 |
|---|---|---|---|
| مُفْرَد | 一語、مَنْصوب + نَكِرَة | جاءَ الطّالِبُ مُسْرِعًا | その学生は急いで来ました |
| جُمْلَة اسْمِيَّة | واو الحال + مُبْتَدَأ + خَبَر | خَرَجَ وَهُوَ يَبْتَسِمُ | 彼は微笑みながら出て行きました |
| جُمْلَة فِعْلِيَّة (مُضارِع) | 裸の動詞、واو なし | ذَهَبَ يَجْري | 彼は走りながら去って行きました |
| جُمْلَة فِعْلِيَّة (ماضٍ) | وَقَدْ + الماضي | جاءَ وَقَدْ تَعِبَ | 彼は疲れ果てて着きました |
| شِبْه جُمْلَة | جارّ ومَجْرور または ظَرْف | رَأَيْتُهُ عَلى الشّاطِئِ | 私は浜辺で彼を見ました |
一語の حال の一致(語幹 مُسْرِع「急いで」):
| صاحِبُ الحالِ | الحال | الجُمْلَة |
|---|---|---|
| مُذَكَّر مُفْرَد | مُسْرِعًا | جاءَ الطّالِبُ مُسْرِعًا |
| مُؤَنَّث مُفْرَد | مُسْرِعَةً | جاءَتِ الطّالِبَةُ مُسْرِعَةً |
| مُثَنّى مُذَكَّر | مُسْرِعَيْنِ | جاءَ الطّالِبانِ مُسْرِعَيْنِ |
| مُثَنّى مُؤَنَّث | مُسْرِعَتَيْنِ | جاءَتِ الطّالِبَتانِ مُسْرِعَتَيْنِ |
| جَمْع مُذَكَّر | مُسْرِعينَ | جاءَ الطُّلّابُ مُسْرِعينَ |
| جَمْع مُؤَنَّث | مُسْرِعاتٍ | جاءَتِ الطّالِباتُ مُسْرِعاتٍ |
| جَمْع غَيْرِ العاقِلِ | مُسْرِعَةً | وَصَلَتِ القِطاراتُ مُسْرِعَةً |
節の結び戻し方(連結 الرّابِط):
| حال 節 | 結び | مِثال |
|---|---|---|
| مُضارِع、同じ主語 | 動詞の中の代名詞、واو なし | وَقَفَ يَنْتَظِرُ |
| جُمْلَة اسْمِيَّة、同じ主語 | واو + ضَمير | وَقَفَ وَهُوَ يَنْتَظِرُ |
| 別人についての節 | واو だけ | وَقَفْتُ وَالحافِلَةُ تَقْتَرِبُ |
| ماضٍ | واو + قَدْ | وَقَفَ وَقَدْ تَأَخَّرَتِ الحافِلَةُ |
| 否定の過去 | واو + لَمْ + مَجْزوم | خَرَجَ وَلَمْ يَقُلْ شَيْئًا |
| 否定の مُضارِع | لا、واو なし | جَلَسَ لا يَتَكَلَّمُ |
対格語尾の書き方:
| الحال | 語の終わり | 語尾 |
|---|---|---|
| مُسْرِعًا | 普通の子音 | 支えのアリフ付きの ـًا |
| مُتْعَبَةً | ة | ة の上のタンウィーン、アリフなし |
| مَساءً | 長いアリフのあとの ء | ハムザの上のタンウィーン、アリフなし |
| باكِيًا | ـٍ(اسْم مَنْقوص) | ي が戻り、そのあと ـًا |
| جَوْعانَ | مَمْنوع مِنَ الصَّرْفِ | 裸のファトハ、タンウィーンなし |
| ضاحِكَيْنِ | 双数 | ـَيْنِ |
| ضاحِكينَ | 男性健全複数 | ـينَ |
| ضاحِكاتٍ | 女性健全複数 | ـاتٍ:カスラターンであり、ファトハターンではない |
単語として覚える固まった対格:
| الكَلِمَة | 訳 |
|---|---|
| مَعًا | 一緒に |
| جَميعًا | みな、みな一緒に |
| أَيْضًا | もまた |
| مَثَلًا | たとえば |
| طَبْعًا | もちろん |
| أَوَّلًا / ثانِيًا | 第一に/第二に(列挙) |
| عادَةً | ふつう |
| خُصوصًا | とりわけ |
例文
| العربية | 日本語 |
|---|---|
| جاءَ الطّالِبُ مُسْرِعًا لِأَنَّ الدَّرْسَ بَدَأَ. | レッスンが始まっていたので、その学生は急いで来ました。 |
| عادَتِ الطّالِبَةُ مِنَ المَكْتَبَةِ مُتْعَبَةً. | その学生は図書館から疲れて戻ってきました。 |
| خَرَجوا مِنَ القاعَةِ ضاحِكينَ. | 彼らは笑いながら会場を出ました。 |
| شَرِبْتُ الشّايَ ساخِنًا وَأَكَلْتُ اللَّحْمَ مَشْوِيًّا. | 私はそのお茶を熱いまま飲み、その肉を焼いたまま食べました。 |
| قَرَأْتُ الرِّسالَةَ واقِفًا أَمامَ البابِ. | 私はドアの前に立ちながらその手紙を読みました。 |
| خَرَجَ مِنَ المَكْتَبِ وَهُوَ يَبْتَسِمُ. | 彼は微笑みながら事務所を出ました。 |
| دَخَلْتُ البَيْتَ وَالمَطَرُ يَنْزِلُ بِغَزارَةٍ. | 雨が降るなか、私はその家に入りました。 |
| دَخَلَ المُعَلِّمُ وَالطُّلّابُ يَكْتُبونَ. | 学生が書いているときに、その教師は入ってきました。 |
| ذَهَبَ إِلى المَحَطَّةِ يَجْري. | 彼は駅へ走りながら去って行きました。 |
| وَقَفَتْ تَنْتَظِرُ الحافِلَةَ نِصْفَ ساعَةٍ. | 彼女は30分、バスを待ちながら立っていました。 |
| وَصَلَ صَديقي وَقَدْ تَعِبَ مِنَ السَّفَرِ. | 私の友人は、旅に疲れ果てて着きました。 |
| خَرَجَ مِنَ الاِجْتِماعِ وَلَمْ يَقُلْ شَيْئًا. | 彼は一言も言わずに会議を出ました。 |
| رَأَيْتُهُ عَلى الشّاطِئِ مَساءَ الجُمُعَةِ. | 金曜の夕方、私は浜辺で彼を見ました。 |
| سافَرْنا مَعًا وَعُدْنا جَميعًا في اليَوْمِ نَفْسِهِ. | 私たちは一緒に旅をし、みな同じ日に戻ってきました。 |
よくある間違い
- جاءَ الطّالِبُ مُسْرِعٌ -> جاءَ الطّالِبُ مُسْرِعًا:حال はいつも مَنْصوب です。ダンマだと第二の主語になり、文にその余地はありません。
- عادَ الوَلَدُ الباكِيَ -> عادَ الوَلَدُ باكِيًا:حال は不定です。الـ を足すと語は修飾語(نَعْت)になり(レッスン8)、الوَلَدُ الباكي は どの 男の子が戻ったかだけを言います。
- جاءَ رَجُلٌ مُسْرِعًا -> جاءَ الرَّجُلُ مُسْرِعًا:صاحِبُ الحالِ は定である必要があります。不定の名詞のあとでは、読み手はその語をその形容詞(جاءَ رَجُلٌ مُسْرِعٌ)と取ります。
- عادَتِ الطّالِبَةُ مُتْعَبًا -> عادَتِ الطّالِبَةُ مُتْعَبَةً:حال は持ち主と性で一致します。定・不定では決して一致しないのにです。
- خَرَجوا ضاحِكًا -> خَرَجوا ضاحِكينَ:数でもです。健全男性複数の対格は ـينَ であり、ـونَ でも単数でもありません。
- خَرَجْنَ ضاحِكاتً -> خَرَجْنَ ضاحِكاتٍ:健全女性複数は対格にカスラターンを取ります(レッスン9と40)。ـات にファトハターンを書くのはいつも誤りです。
- ذَهَبَ وَيَجْري -> ذَهَبَ يَجْري:裸の مُضارِع は واو なしで付きます。結びはすでに動詞の中の代名詞です。واو があると、第二の、別の行為と読めます。
- خَرَجَ وَيَبْتَسِمُ -> خَرَجَ وَهُوَ يَبْتَسِمُ:واو الحال が導くのは 名詞 文なので、主語の代名詞が要ります。واو を落とす(خَرَجَ يَبْتَسِمُ)のが、もう一つの直しです。
- جاءَ وَتَعِبَ -> جاءَ وَقَدْ تَعِبَ:過去の حال 節には قَدْ が要ります。ないと واو はただの等位接続、「彼は来て、疲れました」です。
- رَأَيْتُهُ عَلى الشّاطِئَ -> رَأَيْتُهُ عَلى الشّاطِئِ:句全体は対格の枠を占めますが、句の中では عَلى がいまでも属格を支配します。شِبْهَ الجُمْلَةِ にファトハを付けないでください。
ヒント
- 候補はどれも كَيْفَ؟ で試してください。答えが 行為者の状態 を述べるなら حال、 行為 を述べるなら様態の副詞(レッスン31)で、一致しません。
- 第二の確認、حال と خَبَرِ كانَ を分けるため:対格を消してください。文がまだ立てば حال、崩れれば述語でした。
- どの形を使うか迷ったら、 وَ +代名詞+動詞(خَرَجَ وَهُوَ يَجْري)に戻してください。これはいつも文法的です。裸の動詞の形は مُضارِع だけで、قَدْ の形は ماضٍ だけで働きます。
- 固まった一群(مَعًا، أَيْضًا، مَثَلًا، طَبْعًا، أَوَّلًا)は、ただの単語として覚えてください。ファトハターンは毎回計算するものではありません。
- 分詞は態で選んでください。持ち主がしていることなら اسْمُ الفاعِلِ(ضاحِكًا، واقِفًا)、それにされたことなら اسْمُ المَفْعولِ(مَفْتوحَةً، مَشْوِيًّا)。型はレッスン53にあります。
- 支えのアリフで書いた حال では、毎回 ـً を声に出してください。休止形を生き残る唯一の格語尾なので、ニュース放送で実際に聞こえる語尾です。
- 母音記号なしのテキストを読むときの目印はこれです。完全な文のあと、前に الـ も前置詞もない裸の名詞。حال と読み、ファトハターンは自分で補ってください。
- 「〜せずに」はほとんどいつも وَلَمْ +切捨形(خَرَجَ وَلَمْ يَنْظُرْ إِلَيَّ)、またはレッスン34の دونَ أَنْ +接続法です。それに当たるアラビア語の一語を探さないでください。